名古屋港の防災
名古屋港では、昭和34年の伊勢湾台風を契機として、高潮などの災害から背後地を守るため、各種の防災施設の整備や、防災体制の強化に取り組んできました。
また、近時に発生が予想される東海地震の強化地域拡大に伴い、その対応にも取り組んでいます。
1 主な防災施設
(1) 高潮防波堤
港と背後地を高潮災害から守るため、高潮のエネルギーを港の外側で減少させて、港内や内陸部への影響を極力弱めることを目的としています。知多提から鍋田提まで、全長は7.6km、高さは6.5mです。
(2) 防潮壁
高潮防波堤と埋立地によって減殺された高潮が、背後地域へ進入するのを防止するための施設です。全長は26.4km、高さは6.0mから6.5mです。
防潮壁には、55ヶ所の防潮扉が設置されていますが、非常時には閉鎖します。
石油、アルコールなどの危険物タンクが多い潮見ふ頭では、高潮、津波による海側からの被害の防止と、タンクの破損による危険物の海上流出防止の両機能があります。
(3) 堀川口防潮水門
台風時に、海と川を遮断して、背後地を高潮から守るとともに、内水をポンプによって水門外に排水し、市街地を浸水から守る役割を果たしています。
2 防災体制等
(1) 危機管理室
本組合内に24時間、365日対応の危機管理室を設置し、防災関係の事務、特に休庁日や夜間に事故や災害が発生した場合の対応を、迅速かつ効果的に行っています。
(2) 沿岸防災情報管理システム
名古屋港内の防潮扉を集中管理するシステムで、開閉状況の把握や閉鎖指令を迅速かつ正確に行うことができます。
(3) 防災気象潮位予測情報システム
気象、海象情報に潮位情報を加えたシステムで、台風接近時に予測進路に応じた潮位等を推算することができ、防潮扉の閉鎖等に関する判断に役立っています。
3 東海地震への対応
(1) 耐震強化岸壁の整備
緊急物資及び国際海上コンテナ等の輸送を確保するため、6バースの耐震強化岸壁が整備されており、今後も5バースの整備を予定しています。
(2) 耐震強化岸壁の整備緊急物資等輸送ルートの確保
被災後の緊急輸送を円滑、確実に実施するため、愛知県下に緊急輸送道路ネットワークが作られており、名古屋港の耐震強化岸壁及び主要な道路が、その重要な役割を果たします。
これらを結ぶ橋梁の耐震強化対策も完了しています。
(3) 津波対策
東海地震が発生した場合、名古屋港には大きい津波は来ないと予想されています。しかし、万一に備えて、突発的な場合を除き、発災前に全ての防潮扉、防潮水門を閉鎖する体制をとっています。
