中川口通船門水位調整のしくみ

ページ番号1001981  更新日 2017年10月27日 印刷 

中川口通船門

中川通船門の写真

中川口通船門は、水位差のある名古屋港と中川運河を船で通航できるよう、昭和5年の第一閘門が整備されました。最盛期には、10時間以上の待合を強いられたことから、昭和38年に第二閘門が増設されました。その構造は、観音開きの水門を有するマイターゲート式となっています。利用の減少により平成3年に第一閘門が閉鎖されましたが、第二閘門は現在でも使用されており、水辺から通航の様子を眺めることもできます。

中川運河と名古屋港の水位の関係

中川運河と名古屋港の水位の関係の図

名古屋港は潮の干満により水位が変化(名古屋港基準面+0.0mから+2.6m)しますが、中川運河の水位は一定(名古屋港基準面+0.2mから+0.4m)に保たれており、通常、運河の水位は名古屋港より低くなっています。通船門は、水門で仕切られた閘室内の水位を上下に調節することにより船の通航を可能にしています。これはパナマ運河と同じしくみで、日本の運河に現存する数少ない施設となっています。
なお、潮位の基準面は、名古屋港基準面(N.P.)であり、東京湾平均海面(T.P.)よりも1.412m低い高さです。

中川口通船門のしくみ

名古屋港から中川運河に船が進入する場合

名古屋港から通船門に船が入るイラスト
通常は、名古屋港と運河両方の水門が閉じられており、閘室内の水位は運河と同じ高さになっています。船の通航の際には、海水を注入して閘室内の水位を名古屋港と同じになるまで上げた後、名古屋港側の水門を開け、閘室内に船を進入させます。
閘室内の水位調整のイラスト
名古屋港側の水門を閉じて、閘室内の水を運河に注入し、運河の水位と同じになるまで閘室内の水位を下げます。
運河側の水門をあけて船が出るイラスト
運河側の水門を開けて、船を運河内に進入させます。その後、水門を閉じます。

中川口通船門位置図

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