施設案内 潮凪ふ頭

ページ番号1001970  更新日 2024年4月24日 印刷 

写真:潮凪ふ頭の上空からの写真

概要

戦後経済発展の要・石炭取扱の中枢基地

震災時は市街地近くの緊急物資輸送基地として活躍

明治43年から昭和42年までの間、わずかな時期を除き名古屋港の輸入貨量トップだった石炭。その荷役形態は当初、沖取り作業が中心で、効率性やコスト面で劣っていたことに加え、終戦後は産業復興用の石炭が増産されたことから、石炭取扱の対応策は急を要していました。
そこで、戦時中は海軍の物資集積場として利用されていた10号地ふ頭(現潮凪ふ頭)に臨港鉄道を敷設し、大型荷役機械で接岸荷役できる石炭、鉱物などのばら物取扱基地として整備されました。
ふ頭運営についても、公共性を確保しつつ円滑な運営を行うため、昭和25年、愛知県、名古屋市、民間の三者均等出資により設立した名古屋埠頭株式会社にその経営が委託されました。
高度経済成長期以降は石油が石炭にとって代わるものの、昭和40年代後半のオイルショック後、エネルギーの長期安定確保と多様化が求められ、再び石炭が見直されるようになりました。
そこで、老朽化したふ頭を再開発し、荷役の合理化と効率化を図るとともに、震災時に緊急物資の輸送を行うため、ふ頭北東側の延長315メートルの公共岸壁2バースを耐震強化岸壁として整備しています。
令和3年の潮凪ふ頭の石炭取扱は約24万トンで、港内比率は4%。現在、名古屋港の石炭のほとんどは、東海元浜ふ頭の鉄鋼生産基地で取り扱われています。

戦禍を伝える歴史資源

10号地灯台

ふ頭南端にたたずむ「10号地灯台」。昭和14 年に建設された灯標で、当時はガス灯の明かりで港を見守っていました。第二次大戦の空襲で爆弾の 破片により破損しました。
ふ頭内には、現在よりわずかに北側に2基の灯標がありましたが、現存するのは1基のみです。昭和62年、名古屋港の歴史を語る資料として移設、保存されました。
平成23年、地域の歴史的、文化的な景観を特徴づけている建造物として、名古屋市から「認定地域建造物資産」に認定されました。

所在地
名古屋市港区

地図

map

関連画像

大型荷役機械の写真
大型荷役機械
10号地灯台の写真
10号地灯台

エリア基本データ

ふ頭名称 潮凪
旧名称 10号地
臨港地区面積

96.7ヘクタール

(臨港地区面積は稲永ふ頭と潮凪ふ頭を合わせて表記しています)

埋立完成時期 昭和10年11月9日から令和13年(予定)
バース水深 3.5メートルから10メートル

 

潮凪ふ頭の港内位置図

潮凪ふ頭公共岸壁のデータです。

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