施設案内 稲永ふ頭

ページ番号1001971  更新日 2023年3月30日 印刷 

写真:稲永ふ頭の上空からの写真

概要

旧稲永ふ頭の展開

戦後名古屋港発展の一大拠点

稲永ふ頭は、戦後名古屋港の急成長を支えた一大貿易拠点です。
旧稲永ふ頭は、我が国港湾施設の荷役能力向上と近代化を目指し昭和26年に閣議決定された「主要港湾における荷役能力の緊急増加について」に基づき、神戸港の第7突堤、横浜港の高島3号桟橋などとともに我が国有数の近代的ふ頭として整備され、昭和35年に正式に供用開始しました。当時の輸入品の代表であった綿花、羊毛の陸揚げは、旧稲永ふ頭に集約され、極度の船混み状態と滞貨といった問題解決に大いに貢献しました。

稲永第2ふ頭の建設

近代ふ頭の本格化

稲永第2ふ頭は、昭和34年に建設工事を開始し、昭和41年に供用を開始しました。輸出専門ふ頭として京浜港、名古屋港、阪神港に20バースを新設する国の構想に組み込まれたもので、北米向け貨物を専門に扱うふ頭として建設されました。背後には、かまぼこ型で内部に柱のない、当時としては画期的な上屋を建設し、フォークリフトなどの効率的使用を可能にしました。

モーダルシフト推進の拠点

現在はRORO船定期航路としても活躍

昭和40年代半ばからのコンテナ輸送への移行に伴い、稲永ふ頭の名古屋港全体に占める取扱比は減少し、その後、雑貨を中心とした内貿バースとして再開発が進められ、平成10年に旧稲永ふ頭、稲永第2ふ頭間の埋立てが完了し、2つの名称を「稲永ふ頭」に統一しました。現在はRORO船の定期航路が利用するなど、モーダルシフト推進の拠点でもあります。

RORO船

船のランプウェイを利用して、貨物をトレーラーやフォークリフトなどで積み降ろしするRORO(ロールオン・ロールオフ)方式の貨物船。荷役の迅速化とともにモーダルシフトの受け皿としても注目されています。
モーダルシフトとは、交通や輸送の手段を変えること。特に、貨物輸送をトラックから船や鉄道利用に変えることを指します。トラック輸送業界における労働力不足に対応すると共に、環境問題の面からもその広がりが期待されています。

処分場の整備

廃棄物埋立護岸完成

稲永ふ頭の内側の海面に、この一部を囲い込む廃棄物埋立護岸が平成27年3月に完成しました。この護岸は、平成24年度に工事着手し、3年かけての竣功となりました。南側約1.6haは名古屋市の一般廃棄物最終処分場として利用され、15年の計画で埋め立てます。北側約3.3haは、名古屋港内で発生した浚渫土砂を受け入れ、平成30年10月に埋立て竣功しました。完了後は、緑地、港湾関連用地として利用される予定です。

所在地
名古屋市港区

地図

map

関連画像

RORO船の内部構造のイラスト
RORO船の内部イメージ

エリア基本データ

ふ頭名称 稲永
旧名称 変わらず
臨港地区面積

93.3ヘクタール

(臨港地区面積は稲永ふ頭と潮凪ふ頭を合わせて表記しています)

埋立完成時期

昭和10年11月9日から令和13年(予定)

バース水深 4メートルから10メートル

 

稲永ふ頭の港内位置図

稲永ふ頭公共岸壁のデータです。

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