ゼーブルージュ港湾公社 港湾概要
組織
Port Authority Zeebrugge(ゼーブルージュ港湾公社)
ゼーブルージュ港湾公社は、1895年に設立された独立法人で、ブルージュ市が主な出資者となっています。
港湾公社はゼーブルージュ港の港湾政策を策定するほか、岸壁、桟橋、道路などのインフラの整備、維持及び管理をする責任を負っています。港内の土地は港湾公社によって造成されたのち民間企業に貸付けされ、各企業がターミナル運営を行っています。
2021年2月に、アントワープ・ゼ―ブルージュ両市は、アントワープ港とゼーブルージュ港の運営を統合することで合意し、規制当局の承認を受け、一年かけて統合手続きを進め、新たに「アントワープ-ブルージュ港」として一体運営を開始することになっています。統合により、年間総取扱量は2億7,800万トンに達する見込みです。
概要
北海に面するゼーブルージュ港は、欧州最大の完成自動車取扱港(年間約280万台)であるほか、LNGを主とする液体貨物、イギリスおよび欧州大陸域内を結ぶRO-RO/フェリー貨物やコンテナ貨物も扱う総合港湾です。
背後地である西フランダース県をはじめ欧州主要都市とは、高速道路にて効率的に接続されており、同港における内陸輸送モードの半数以上はトラック輸送が占めています。
その他、鉄道輸送の割合は全体の約15%程度となっています。また、運河を利用した河川輸送はブルージュ向けのバージサービスを一部行っているものの、船型の制限が行われていることなどから利用は少ない一方で、スケルト川河口へは海上を航行するEstuary Vessel(河口船舶)による後背地への輸送が活発に行われています。
一方で、フィーダー輸送は1割程度あり、フランス、イギリス、オランダをはじめ周辺諸国へ拡大傾向にあります。
セーブルージュ港では下記の通り、北海に面した外港地区、閘門内側の内港地区の2つのエリアに区分けされています。



外港地区
もとの海岸線より海側4キロメートルに拡がる外港地区は、埋立土地造成で作られました。
大水深を生かして、コンテナやLNGが取り扱われています。特にLNGについては、欧州最大規模のガスターミナルを有し、主要輸入港として機能しています。
内港地区
閘門の内側部分では、キウィフルーツや水産物を始めとした食品が取り扱われていますが、最大の割合を占めるのは完成自動車で、世界有数の自動車メーカーが自動車物流の拠点として利用しています。
また、MLZ(Maritime Logistics Zone)と称するエリア83.5haを整備し、同港を拠点とする物流活動及び付加価値サービスのための用地提供を行っています。
将来計画
ワレニウスウィルヘルムセンが2018年2月にBastenaken Westの49haの土地の利用権を取得しターミナルの面積を倍増する計画を発表しました。土地の利用期間は2043年までで、新ターミナルは、900mと300mの岸壁に3バースを増設し、拡張後は世界最大のROROターミナルとなります。
また同港は、将来の取扱能力の増加や商業面の向上などを目標にしたアクションプランを定めており、旧閘門の廃止及び新規閘門の設置、鉄道輸送の強化、アントワープ港との協力関係構築など10の項目が掲げられています。
統計
2020年統計
項目 |
合計(トン) |
---|---|
コンテナ貨物 |
18,000,000 |
リキッドバルク |
12,617,088 |
ドライバルク(Solid Bulk) |
1,710,125 |
ブレークバルク |
634,613 |
RORO |
14,157,435 |
合計 |
47,000,000 |
コンテナ合計
- 個数TEU
- 1,800,000
- トン数
- -
コンテナ積
- 個数TEU
- -
- トン数
- -
コンテナ揚
- 個数TEU
- -
- トン数
- -
名古屋港との交易状況(2020年)
- 総取扱貨物量
- 1,003,193トン
名古屋からゼーブルージュ(単位:F/T(フレートトン))
品種 |
トン数 |
シェア |
---|---|---|
完成自動車 |
950,983 |
94.8 |
産業機械 |
47,652 |
4.7 |
ゴム製品 |
4,279 |
0.5 |
合計 |
1,021,620 |
100.0 |
コンテナ合計:4,300トン
(個数)(175 TEU)
ゼ―ブルージュから名古屋(単位:F/T(フレートトン))
品種 |
トン数 |
シェア |
---|---|---|
その他化学工業品 |
217 |
77.8 |
輸送用容器 |
32 |
11.5 |
金属製品 |
27 |
9.7 |
鋼材 |
3 |
1.0 |
合計 |
279 |
100.0 |
コンテナ合計:279トン
(個数)(18 TEU)
名古屋港コンテナ船定期航路(2021年12月現在)
寄港無し
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このページに関するお問い合わせ
港営部 誘致推進課 国際渉外担当
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