フリマントル港 港湾概要
組織
フリマントル・ポーツ社は、西オーストラリア州政府の傘下にある、フリマントル港の港湾管理団体(貿易公社)です。
主な役割としては、航路のメンテナンス、航行管制をはじめ、貨物用及び旅客ターミナルの維持管理、港湾地域内の道路や鉄道などのインフラ整備などがあげられます。その他、アウターハーバー(後述)に設けられているシーバース(Jetty)では一部のバルクターミナルを所有及び運営しています。
概要
フリマントル港は西オーストラリア州の州都パースより南西20キロメートルに立地し、コンテナ貨物、バルク貨物及び雑貨の取り扱いをはじめ、クルーズ船が寄港する総合港湾として機能しています。また、国内における地理的優位性から、豪州に寄港する外航船のファーストポートもしくはラストポートとなりやすく直航便のみならず、トランシップ貨物も多く取り扱っています。
同港の港湾地域は、市街に隣接するインナーハーバー及びインナーハーバーより南方約20キロメートルに位置しキーナナ産業区を背後にもつアウターハーバーより構成されています。
インナーハーバーではコンテナ貨物を中心に、完成自動車、雑貨などを取り扱うほか、クルーズターミナルの整備やウォーターフロント開発などが進められています。一方、アウターハーバーでは主に、穀物、石油、液化石油ガス、アルミナ、石炭、鉄鉱石などを取り扱っており、オーストラリア有数のバルク取扱港となっております。
将来計画
2020年西オーストラリア州政府は将来的にキーナナ地区にコンテナターミナルを建設することを発表しました。
現在計画はステージ3の段階で、ステージ2で示された建設予定地について、インナーハーバーのコンテナ機能を移行する時期、効率的な物流ネットワークの構築などについて協議し、建設の時期や開発方法など様々な調整・検討を進めています。
インナーハーバーの長期再開発やヴィクトリアキーの今後についても検討を続けている他、同港への主要な入り口としての役割を果たしている、スワン川に架かる鉄道橋及び車道橋の架け替え計画が進行中です。
統計(2021/2022、会計年度7月-6月末)
寄港隻数
- 寄港隻数
- 1,546隻
貨物量
項目 |
合計 |
積 |
揚 |
---|---|---|---|
総取扱貨物量 |
28,269,943トン |
14,040,554トン |
14,229,389トン |
コンテナ取扱個数 |
792,021 TEU |
386,941 TEU |
405,080 TEU |
名古屋港との交易状況(2022年)
- 総取扱貨物量
- 362,097トン
名古屋からフリマントル(単位:F/T(フレートトン))
品種 |
トン数 |
シェア% |
---|---|---|
完成自動車 |
249,949 |
90.1 |
自動車部品 |
12,942 |
4.7 |
産業機械 |
6,914 |
2.5 |
その他輸送用車両 |
2,347 |
0.9 |
その他機械 |
2,008 |
0.7 |
その他 |
3,184 |
1.1 |
合計 |
277,371 |
100.0 |
コンテナ合計:18,115トン
(個数)(775 TEU)
フリマントルから名古屋(単位:F/T(フレートトン))
品種 | トン数 | シェア% |
---|---|---|
麦 |
26,022 |
30.7 |
動植物性製造飼肥料 |
17,438 |
20.6 |
非鉄金属 |
9,796 |
11.6 |
その他農産品 |
9,693 |
11.4 |
金属鉱 |
5,644 |
6.7 |
その他 |
16,133 |
19.0 |
合計 |
84,726 |
100.0 |
コンテナ合計: 58,693 トン
(個数)(2,607 TEU)
名古屋港コンテナ船定期航路(2024年2月現在)
寄港無し
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