シドニー港 港湾概要

ページ番号1001120  更新日 2024年2月28日 印刷 

組織

Port Authority of New South Wales(ニューサウスウェールズ港湾公社)

オーストラリア地図:シドニーの場所を示したもの

従来シドニー港(シドニーハーバー及びポートボタニー)は、シドニー港湾公社が管理していました。2013年に、国内第2位のコンテナ取扱量を誇るポートボタニーの管理運営権が長期コンセッション契約によりNSWポーツ社に売却されたことを契機に、シドニー港湾公社を含む州内3つの港湾公社の合併が発表され、2014年に現在の港湾管理団体であるニューサウスウェールズ港湾公社が設立されました。
ニューサウスウェールズ港湾公社では、州内の主要港湾(シドニーハーバー、ポートボタニー、ニューキャッスル港、ケンブラ港、ヤンバ港、イーデン港)において、航行管制、港湾施設管理、水先案内、海洋汚染防止、海難救助などを行っています。

概要

シドニーハーバー

シドニーハーバーの全景写真

豪州の玄関口であり、同国最大都市であるシドニーに位置するシドニーハーバーは、世界有数の美港として知られ、国内最大級のクルーズ拠点として機能しています。一方、港内西側エリアに位置するグリーブアイランドは、都市部の再開発やインフラ整備により不足しがちな建設用資材なども取り扱っており、ドライバルクの物流拠点として機能しています。
港内には、2つのクルーズターミナルが整備され、西側(市の中心部)に、ホワイトベイ・クルーズターミナル、またハーバーブリッジの外側(オペラハウスを対岸に臨む位置)に、オーバーシーズ・パッセンジャーターミナル(OPT)が立地。OPTでは、大型化が進むクルーズ船の受入れに対応するため、岸壁の増深及び強化を予定しています。

ポートボタニー

地図:ポートボタニーの場所

シドニー市街地から南方約12キロメートルに位置するポートボタニーは、メルボルン港に次ぐ国内第2位のコンテナ取扱港であり、また国内有数の石油・天然ガスの輸入拠点として機能しています。
現在、コンテナターミナルは、ブラザーソンドックの北側と南側にパトリック社及びDPワールド社が、またヘインズドックにハチソン社が立地しており、これら3社のターミナルオペレーターにより運営されています。
パトリックス社は、自働ストラドルキャリアを取り入れた自働化ターミナルを2015年4月に導入しました。
一方、石油・天然ガスをはじめとしたバルク取扱施設としては、従来1979年に完成した、1バース体制での取り扱いが続いていましたが、岸壁利用率が平均80%にまで上がり、キャパシティ不足の懸念から、港内で2番目となる液体バルクターミナル(岸壁延長270メートル/係船能力120,000DWT)の建設を進め、2014年2月にターミナルが完成しました。

将来計画

ニューサウスウェールズ港湾公社は合併後も、各港独自の港湾管理システムを用いていたが、現在“One Port”という名称で、州内全港湾で利用可能な共通プラットフォームの港湾システムを開発中。同システムは港湾のデジタル化を推進するもので、港内各種オペレーションの計画性や効率性の向上や、各種手続きの簡素化などを実現するものとなり、2025年初旬の運用開始を計画しています。
またシドニーハーバーでは、グリーブアイランドとホワイトベイにおいて、再生可能エネルギーを用いた陸電供給設備の導入が発表され、ドライバルク船に対しては世界初、また客船ターミナルへは南半球初の陸電供給設備となるものです。

また、NSWポーツ社は2015年に、今後30年のマスタープランを策定しました。マスタープランでは持続可能なサプライチェーンの構築のため、ポートボタニーと市街地間の交通渋滞の解消と効率的な鉄道輸送網の提供、陸上施設の効率的な使用、港湾の処理能力の向上、港湾活動による騒音や光害被害の発生の防止を目標として掲げています。さらに、マスタープランと合わせて、第二次 sustainability plan を2019年に作成し、ポートボタニーの鉄道輸送網への投資、環境に配慮した港湾施設の建設、環境に配慮した船舶へのインセンティブの導入などを実施する予定です。

統計

貨物量

シドニーハーバー(会計年度7月から6月末)

入港隻数(隻)

 

2022-2023年 2021-2022年 2020-2021年 2019-2020年

入港隻数

740

408

325

931

うちクルーズ船

262

13

0

277

ポートボタニー(2022-2023年、会計年度7月から6月末)

2022年コンテナ取扱量世界第76位(Lloyd's List)

コンテナ取扱量(単位:TEU)
コンテナ積み

1,367,105

コンテナ揚げ

1,359,173

コンテナ合計

2,726,278

非コンテナ貨物取扱量(単位:R/T(レベニュートン))

積み

370,428

揚げ

5,765,220

合計

6,135,648

名古屋港との交易状況(2022年)

総取扱貨物量
91,545トン

*統計数値はシドニーハーバーとポートボタニーの合計

名古屋からシドニー(単位:F/T(フレートトン))

品種

トン数

シェア%

自動車部品

38,576

49.7

電気機械

8,893

11.4

その他機械

7,091

9.1

ゴム製品

4,855

6.3

窯業品

4,288

5.5

その他

14,004

18.0

合計

77,707

100.0

コンテナ合計:77,707トン

(個数)(3,558TEU)

シドニーから名古屋(単位:F/T(フレートトン))

品種

トン数

シェア%

非鉄金属

5,686

41.1

製造食品

4,322

31.2

綿花

1,056

7.6

その他農産品

1,016

7.4

金属くず

580

4.2

その他

1,178

8.5

合計

13,838

100.0

コンテナ合計:13,838トン
(個数)(611TEU)

名古屋港コンテナ船定期航路(2024年2月現在)

寄港無し

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