名古屋港景観基本計画
はじめに
名古屋港は、中部圏を支える中枢国際港湾としてはもちろん、地域経済の活性化・促進のため、人・物・情報の交流拠点として多様な整備が求められています。 とりわけ「港の景観づくり」は、人々が集う生活・交流の場としての魅力を高めていく上で極めて重要であることから、平成10年3月、名古屋港の景観形成を総合的、計画的に推進するため 「名古屋港景観基本計画」を策定し、その実現に努めてまいりました。しかし、平成16年に景観法が制定され、それに伴い関係行政機関の総合計画の改訂など、港の景観に関する状況にも大きな 変化が生じてきたことから、基本計画を見直し、平成21年3月「名古屋港景観計画第2版」として取りまとめましたので、その概要についてご紹介いたします。
1. 計画の意義と基本的考え方
計画の目的と位置づけ
名古屋港景観基本計画は、港湾景観形成の総合的かつ計画的推進に必要な、名古屋港管理組合と関係市町村、民間企業共通の目標と、目標を実現するための指針を明らかにすることを 目的としています。運用にあたっては、 関係市町村で策定している景観基本計画などとの整合性に留意して取り組むこととしています。
景観形成の基本理念と基本目標
基本理念
ロマンと活気
港には産業や生活を支えるとともに、親しみや潤い、国際性、異国情緒などが求められます。
基本目標
- 産業や生活を支える、活力あふれるみなと
- 楽しさ、賑わいのあるみなと
- 世界への夢が広がるみなと
- 水・緑・生物とふれあい、安らぎを感じるみなと
- 歴史の奥行きを感じるみなと
2. 景観形成の目標と方針
名古屋港の景観を構成する9つの「基本ゾーン」、6つの「基本軸」、1つの「際」について、その特徴をいかした景観形成の目標と方針を示しています。また、この他点的な景観要素として 「景観資源」を抽出しています。
基本ゾーン 基本軸・際
景観資源(ランドマーク・歴史資源・眺望点)
3. 景観形成重点地区
広大な名古屋港域の景観形成の成果を得るには、その景観形成が効果的かつ先導的な地区を選び、重点的に景観形成を進めることが必要です。そこで、このような地区を「景観形成重点地区」 として2地区選び、景観形成の目標と方針を示しています。
ガーデンふ頭周辺から金城ふ頭周辺地区
水と緑に彩られた、賑わいと憩いのセンター・ゾーン
鍋田ふ頭周辺から南5区周辺地区
人々が憩う、緑豊かな名古屋港のウエルカム・ゲート
景観形成重点地区
4. 実現に向けて
景観形成のテーマと方策例
基本ゾーン、基本軸・際の景観形成の目標を実現していくため10のテーマを設定し、一般的な方策例を示しています。
- 物流、生産景観の特徴をいかす
- 賑わいを演出する
- 夜景を演出する
- 国際性の豊かさを演出する
- 親水性、生物とのふれあいを高める
- 緑とふれあう
- 歴史性をいかし、親しむ
- 眺望性をいかす
- ランドマークをいかす
- ゲート性、誘導性を高める
事例紹介
1.物流、生産景観の特徴をいかす
2.賑わいを演出する
3.夜景を演出する
4.国際性、異国情緒を演出する
5.親水性、生物とのふれあいを高める
6.緑とふれあう
7.歴史性をいかし、親しむ
8.眺望性をいかす
9.ランドマークをいかす
10.ゲート性、誘導性を高める
計画の運用
関係者との協力、調整
景観基本計画の運用にあたり、国をはじめ関係行政機関と連絡調整を図り景観形成を推進します。また、重点地区では、地元自治体及び立地する企業の協力と 合意を得るため検討・協議の場を設け、景観形成を進めています。
啓発、普及
景観基本計画の意義、内容や名古屋港の見所などをわかりやすくPRします。
景観基本計画やカラー計画との整合性の確認
建築行為などが景観基本計画やカラー計画に整合しているかの確認のための仕組みづくりを行っています。また、 名古屋港の景観に関する相談に応じるため、専門家による景観アドバイザー制度を設けています。
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