コンテナって何?
コンテナは輸送効率を飛躍的に高めた四角い箱
歴史は半世紀。名古屋港には昭和43年登場
もともと容器や箱などの入れ物を表すコンテナ。その登場は物流のスピードを飛躍的に高めました。今では街中でも普通に見かけられるほど現代社会になじむコンテナ輸送も、その歴史はおよそ半世紀、1956年アメリカの海運会社シーランド社から始まりました。日本には昭和42年に、名古屋港には昭和43年に金城ふ頭にコンテナ船が初入港しました。
普及の理由は、統一規格の大型で堅牢な箱
コンテナ輸送普及の理由には、まずその効率性、機能性が挙げられます。コンテナは、一定の規格で統一された大型で堅牢な箱です。登場当初こそまちまちだったその大きさも、今ではISO(国際標準化機構)などで規格が統一され、貨物を単一化して扱えるようになりました。船、トラック、鉄道などの異なる輸送交通手段の間もそのまま積み換えることができ、荷役時間は大幅に節約されました。
広く流通する40フィートコンテナで、長さ約12m、幅約2.4m、高さ約2.6m、畳敷きで約18畳分。4人家族が4トントラックで引越しするなら、6~7世帯分の荷物が入ってしまうといいます。鉄やアルミニウムなどの丈夫な金属製のため比較的簡単な包装でも輸送中の安全を確保でき、雨天の荷役と長期間の使い回しも可能となりました。
誰でも利用できる利便性も普及の鍵
利便性も普及の大きな要因です。国際海上コンテナ輸送では、アジア、欧州、北米を結ぶ基幹航路やその域内航路で定期航路網が張り巡らされ、各船社から週ごと、月ごとなどの日程表に基づき輸送サービスが提供されています。従来、海上輸送といえば専用船建造や船ごとのチャーターが当たり前であったところ、コンテナ輸送サービスは、大口荷主ではない誰もが海上輸送を利用できる環境を実現しました。
コンテナ輸送拡大のこれから
コンテナ輸送も当初は、それ自体が特殊だったため割高でさえありました。しかし、その効率性、利便性から急速に普及し、コストも低下。国際水平分業の進展により、製品や部品などコンテナ輸送に適した貨物も増大しています。更なる効率性を求めたコンテナ船の大型化と、これに対応した港の整備も進み、サービス向上、コストの低廉化はますます加速するといわれています。名古屋港においてもコンテナ施設整備を最重点課題として取り組んでおり、より使いやすい港づくりに努めています。
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