ロサンゼルス港 港湾概要
組織
Port of Los Angeles(ロサンゼルス市港湾局)
1907年、それまでカリフォルニア州が掌握していた港湾区域に関わる権限を、港湾が位置する各都市に委譲したことにより、ロサンゼルス港はロサンゼルス市の管理する港となりました。港湾局は、市の一部局ですが、市からの予算措置はなく、財政的に完全な独立採算制がとられています。
概要

ロサンゼルス港は、米国西岸南部、ロサンゼルス市中心部より約30キロメートル南方のサンペドロ湾に位置する北米最大のコンテナ港です。また、南カリフォルニアの製造・流通基地としての機能を果たすだけでなく、太平洋貿易及び中南米貿易の拠点として機能しています。
コンテナ取扱量においては2000年以来全米1位の座を保持しており、2021年のコンテナ取扱量は1,070万TEUとなりました。一方、コンテナ取扱量の約半数は中西部を中心とした他の地域に仕向けられるもので、パナマ運河拡張に伴う米国東岸港湾の施設拡充やカナダを始めとした西岸他港との競争に直面しています。

環境面では、1973年に米国の港湾管理者として初めて環境課を設置しました。主な取組みとしては、停泊中の船舶(コンテナ船及び客船)に対する「陸電供給施設(AMP)」の設置や排ガス量の多い旧式トラックの港内乗入れを禁止する「クリーントラックプログラム」などがあげられます。

また、大気環境改善施策として2006年に、同じサンペドロ湾内で隣接するロングビーチ港と共にClean Air Action Plan(大気浄化計画)が策定されました。2017年11月に両港の港湾委員会にて承認されたアップデートプランでは、港湾からの汚染物質の排出量ゼロ(zero-emission)に向けた短期的及び中長期的実施計画が策定されています。
そのほか、ロサンゼルス港はトヨタ自動車などとともに水素燃料エンジンを搭載したトラックの開発を進めており、本プロジェクトにはカリフォルニア州大気資源局より、全体費用(約90億円)の約半分となる約44億円の補助金を受けています。
将来計画
2018年に更新された港湾計画によると、Yusenコンテナターミナル、WBCT-Everglades Companyターミナル及びChina Shippingコンテナターミナルの拡張が予定されているほか、Pier400の南東部分の埋立てを行い、新たに約81万平方メートルのPier500 コンテナターミナルの建設が計画されています。同ターミナルは、オンドック鉄道施設や自動化設備を備え、ターミナル取扱能力は約200万TEU程度となると予想されています。
また、Pier400の鉄道施設の開発に、約37億円が投資され、新たに鉄道輸送用の倉庫と車両保管ヤードが整備される予定です。これにより年間525,000TEUが鉄道輸送によって運ばれることになり、トラック輸送から鉄道輸送への移行を図ります。
クルーズターミナルの開発としては、港の南西にあたるサンペドロ地区に、全長350メートルの客船に対応するためクルーズターミナル2ケ所が整備される予定です。ターミナルの総敷地面積は約9,000平方メートルとなり、計画は市場の需要に応じて進められます。
統計
貨物量(2020年-2021年)
*総取扱貨物量は、2020年7月から2021年6月末迄の1年の集計(推計値)。MR/T(メトリックレベニュートン)
コンテナ取扱量は2021年1月から2021年12月末迄の1年間の集計
2020年コンテナ取扱量世界第17位(Lloyd’s list(旧Containerisation International)より)
- 項目名
- 総取扱貨物量
- 合計(MR/T)
- 222,000,000
- 積(MR/T)
- -
- 揚(MR/T)
- -
コンテナ合計
- TEU
- 10,677,609.7
- トン数
- -
コンテナ積
- TEU
- 5,137,616.9
- トン数
-
-
コンテナ揚
- TEU
- 5,539,992,8
- トン数
名古屋港との交易状況(2021年)
- 総取扱貨物量
- 2,582,552トン(単位:F/T(フレートトン))
名古屋からロサンゼルス
品種 |
トン数 |
シェア% |
---|---|---|
自動車部品 |
1,025,527 |
53.3 |
ゴム製品 |
388,131 |
20.2 |
産業機械 |
195,371 |
10.1 |
その他化学工業品 |
62,285 |
3.2 |
電気機械 |
38,440 |
2.0 |
その他 |
216,252 |
11.2 |
合計 |
1,926,006 |
100.0 |
コンテナ合計:1,916,170トン
(個数)82,690TEU
ロサンゼルスから名古屋
品種 |
トン数 | シェア% |
---|---|---|
輸送用容器 |
234,268 |
35.7 |
動植物性製造飼肥料 |
208,728 |
31.8 |
豆類 |
32,024 |
4.9 |
その他化学工業品 |
28,547 |
4.6 |
自動車部品 |
30,451 |
4.3 |
その他 |
122,528 |
28.7 |
合計 |
656,546 |
100.0 |
コンテナ合計:656,546トン
(個数)68,852TEU
名古屋港コンテナ船定期航路(2022年9月現在)
サービス |
運航事業者 |
寄港回数 |
ターミナルオペレーター (着岸岸壁) |
---|---|---|---|
FP1
|
ONE *HAPAG-LLOYD *YML *HMM *CMA CGM *COSCO *EVERGREEN MARINE CORP. *OOCL |
週2回 (水曜日・金曜日) |
旭運輸 伊勢湾海運 上組 名港海運 (TCB)
|
*はスペースチャーター
PDFファイルをご覧いただくには、「Adobe(R) Reader(R)」が必要です。お持ちでない方はアドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。
より良いウェブサイトにするために、ページのご感想をお聞かせください。
このページに関するお問い合わせ
港営部 誘致推進課 国際渉外担当
〒455-0033 名古屋市港区港町1番11号
電話:052-654-7840 ファクス:052-654-7995
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。