施設案内 潮見ふ頭

ページ番号1001967  更新日 2024年11月20日 印刷 

写真:潮見ふ頭の上空からの写真

概要

エネルギーと完成自動車の移出入基地

年間約6千隻が出入りする船の発着場

石油需要が増加した大正末期の名古屋港には石油類を収容する施設がなく、他港から鉄道で運び込まれていました。

そこで、昭和5年に「危険物取扱区域」として約30万平方メートルの人工島を整備し、戦後の拡張工事を経て、昭和36年5月、総面積210万平方メートルに及ぶ広大なエネルギー基地が完成しました。以降、名古屋市など周辺都市へのエネルギー供給基地として活躍。

石油、アルコールなどの危険物用の屋外貯蔵タンクが立地しており、貯蔵能力は約80万kl。そのほとんどが小型タンカーで運ばれ、港全体の約2割にあたる年間約6千隻の船舶がこのふ頭に係留しています。

また、ここは完成自動車の“移出入”基地としても活躍。取扱量は、輸出の一大拠点である対岸の新宝ふ頭と並ぶ規模です。

ふ頭内には名古屋市内唯一の火力発電所

ふ頭を取り囲む防潮壁は防油壁としての役割も

名古屋港にある4つの火力発電所のうちの1つが、潮見ふ頭の株式会社JERA新名古屋火力発電所。名古屋市内唯一の火力発電所です。

昭和34年に石炭火力発電所として誕生し、昭和47年の石油への燃料転換を経て、平成10年以降はLNG(液化天然ガス)を 燃料とする高効率なコンバインドサイクル発電を行っています。燃料となるLNGは、名古屋港南端の南浜ふ頭から約17キロメートルのガス導管を通って運ばれています。2本の白い塔は、高層ビルをイメージした高さ150mの煙突で、周辺景観との調和を図って設計されました。

コンバインドサイクル発電とは、LNGを再気化した天然ガスを燃やした時の膨張力を利用して発電した後、その時に出る高温の排気ガスの熱を利用して作った蒸気の膨張力を利用して再び発電する発電方式のことで、同じ量の燃料で通常の火力発電よりも多くの電力を作ることが可能です。

また、ふ頭の外周を取り囲む形で、7.7kmにわたり高さ6m~6.5mの防潮壁が昭和47年に完成されており、海上へ油が流出するのを防ぐ防油壁の役割も兼ねています。

Megrass Garden Nagoya(メグラスガーデン ナゴヤ)

メグラスガーデン ナゴヤは、潮見ふ頭の北側にある庭園施設です。もともとは、新名古屋火力発電所の敷地の一部を開放する形で平成14年4月に名古屋港ワイルドフラワーガーデン ブルーボネットとして開園しました。ワイルドフラワーを基調とした自然風庭園で、令和5年12月に営業を終了するまでの約21年間、美しい花々が咲き誇る、癒しの空間として約180万人が来園しました。

令和6年より、庭園全体の大型リニューアル工事が実施されています。リニューアル後は、コンセプトも新たにMegrass Garden Nagoya(メグラスガーデン ナゴヤ)として生まれ変わります。新しい園内は、6つのゾーンが折り重なるように設計され、四季折々で木々や草花の変化が楽しめるような美しい風景がデザインされています。さらに、春限定公開の「秘密の花園」は、花々に囲まれる没入体験が叶う特別な空間です。メグラスガーデン ナゴヤの開園は、令和8年春の予定です。

ちなみに、昭和30年までは、この場所に「千鳥ヶ浜海水浴場」があり、年間10万人もの海水浴客でにぎわったといいます。売店などの借用利用料や通船料は、築地ふ頭の築地神社創建費用にも充てられました。

なお、本施設は水上バス「クルーズ名古屋」によって、ガーデンふ頭・金城ふ頭と結ばれており、まさに海を感じられる庭園施設として、非日常体験ができます。

※平成31年4月、中部電力株式会社から株式会社JERAへ、火力発電事業の統合が行われました。その際、本施設は、新名古屋火力発電所の敷地から分離されることとなり、現在は、中部電力株式会社の地域共生施設として運営されています。

所在地
名古屋市港区

地図

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関連画像

ブルーボネットの上空からの写真
旧:名古屋港ワイルドフラワーガーデン ブルーボネット

エリア基本データ

ふ頭名称 潮見
旧名称 9号地
臨港地区面積 217.3ヘクタール
埋立完成時期 昭和5年3月31日から昭和37年12月22日
バース水深 4.5メートルから10メートル

潮見ふ頭の港内位置図

潮見ふ頭周辺民間計のデータです。

名古屋港の完成自動車移出のグラフです。

名古屋港の完成自動車移入のグラフです。

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