施設案内 空見ふ頭
- 概要
鉄鋼専用ふ頭として中部圏の鉄鋼需要急増に対応
沖荷役とはしけ輸送から、近代的接岸荷役へ脱皮
昭和30年代に入り、中部圏では産業構造が軽工業から重化学工業中心に転換し、鋼材などの需要が増加しました。名古屋港での取扱も中部圏入荷量の半数を超えましたが、専用のふ頭がなく、多くは本船とはしけとの間で貨物を積み降ろしする沖荷役に頼っていました。
こうした状況を受けて、空見ふ頭に建設されたのが鉄鋼専用ふ頭です。一部は民間企業に分譲し、残りを公共的な荷さばき区域として整備することになりました。その建設と運営に当たっては、資金調達や効率的運営の観点から官民共同設立の名古屋港鉄鋼埠頭株式会社が行うことになりました。昭和40年、第1期工事が終了し営業が開始されました。
これと並行して建設された民間の鉄鋼専用ふ頭とともに、名古屋港の鉄鋼荷役は、沖荷役とはしけ輸送の時代から近代的ふ頭による接岸荷役に切り替わっていきました。
ばら物専用ふ頭として開発された空見ふ頭
鉄鋼のほかにもセメント、石炭などの基地が集中
空見ふ頭は、上記の鉄鋼専用ふ頭を一例に、ばら物専用ふ頭として計画されました。当時、旧10号地(潮凪ふ頭)を除き、ばら物用大型船接岸施設がほとんどなく、非効率な沖荷役が招く滞船の長時間化が深刻な船混み問題の原因となっていたからです。
こうして空見ふ頭には、鉄鋼ふ頭のほか、セメント、石炭などの専用ふ頭、さらには鉄鋼生産の原料となるくず鉄の専用ふ頭などが整備されました。
また、ふ頭南側は、岸壁隣接地の低温倉庫を集約窓口とするフィリピンなどからの青果品輸入が盛んで、この地域の果物や野菜の主要な流通経路の一つとなっています。
ふ頭内南西部のフェリーターミナルについては別頁に記載しています。
- 所在地
- 名古屋市港区
地図
関連画像

エリア基本データ
ふ頭名称 | 空見 |
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旧名称 | 11号地 |
臨港地区面積 | 169.6ヘクタール |
埋立完成時期 | 昭和14年7月8日から昭和51年4月30日 |
バース水深 | 4.5メートルから10メートル |
添付ファイル
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